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光学レンズとは?仕組みと身近な使われ方をわかりやすく解説!

光学レンズとは?仕組みと身近な使われ方をわかりやすく解説!
私たちの生活の中には、実はたくさんの「光学レンズ」が使われています。
眼鏡やカメラ、スマートフォン、プロジェクターなど、どれもレンズの働きがあってこそ成り立つ製品ばかりです。
この記事では、「光学レンズとは何か?」という基本から、その仕組み、種類、身近な使われ方までをやさしく解説します。
光学レンズとは?
光学レンズとは、光を屈折させて、像を拡大・縮小したり、焦点を合わせたりする透明な部品のことです。
ガラスやプラスチックなどの透明な材料でできており、形状によって光の進み方が変わるのが特徴です。
例えば、カメラで写真を撮るとき、レンズがあることで被写体にピントが合い、美しい画像を記録することができます。
光学レンズの仕組み
■ 凸レンズ(とつレンズ)とは?
▷ 中央がふくらんだ形のレンズ
凸レンズは、中央部分が両端よりも厚くなっているレンズです。
この形状によって、**平行に進んでくる光(例えば太陽の光)を、ある一点に集める性質(収束性)**があります。
この集まる一点を「焦点(しょうてん)」と呼びます。
▷ 凸レンズの特性と活用例
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光を集めることができるため、太陽光を集めて紙を焦がす「虫眼鏡」として使われます。
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カメラのレンズも、この原理を利用して外の光景をセンサーに集めて映像化しています。
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望遠鏡や顕微鏡では、遠くや小さなものを拡大する目的で使われています。
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遠視(老眼)の方が使う眼鏡レンズも、この凸レンズの性質を活用しています。
■ 凹レンズ(おうレンズ)とは?
▷ 中央がへこんだ形のレンズ
凹レンズは、中央が両端よりも薄くなっているレンズです。
この形状によって、レンズに入った光は外側に**広がるように曲がる(発散)**性質を持ちます。
一見すると、光がバラバラになってしまいそうですが、この特性が視力矯正や光制御にはとても重要です。
▷ 凹レンズの特性と活用例
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近視の人が使う眼鏡レンズは、この凹レンズです。光を少しだけ発散させ、網膜の手前で像が結ばれてしまうのを防ぎます。
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レーザー機器や光学測定装置などでも、光の拡がり具合を制御する目的で凹レンズが使われます。
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また、凹レンズは単体で使用するだけでなく、凸レンズと組み合わせて使うことで、より高精度な光学系を構成することもできます。
■ レンズの材質と加工技術
レンズは単にガラスを削って作られているわけではありません。近年では以下のような材質や技術が使われています:
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高屈折ガラス(カメラや顕微鏡などで使用)
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樹脂製レンズ(軽量で衝撃に強く、眼鏡などに最適)
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非球面レンズ(収差を抑えた高精度な画像形成に対応)
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多層膜コーティング(反射防止・UVカットなどの機能付加)
こうした材料や技術が進化することで、より高性能で軽量なレンズが次々と開発され、スマートフォンのカメラなどにも高機能な光学系が搭載されるようになりました。
光学レンズの種類と用途
光学レンズには、単純な形状の「単レンズ」から、複数枚を組み合わせて性能を高めた「複合レンズ(コンパウンドレンズ)」まで、さまざまな種類があります。
主な用途としては以下のようなものがあります:
用途 | 使用される機器 |
---|---|
視力補正 | 眼鏡、コンタクトレンズ |
映像記録 | デジタルカメラ、スマートフォン |
映像表示 | プロジェクター、VRゴーグル |
拡大観察 | 顕微鏡、双眼鏡、虫眼鏡 |
計測・検査 | 工業用カメラ、センサー機器 |
レンズが支える、私たちの未来
最近では、AR(拡張現実)やAIカメラ、自動運転技術などの先端技術でも、光学レンズが欠かせない存在となっています。
特に透明ディスプレイやチェンジングディスプレイといった次世代の表示技術においても、レンズの技術は進化を続けています。
レンズの基礎について、さらに詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
まとめ
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光学レンズは、光を屈折させて像を作る透明な部品
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凸レンズと凹レンズがあり、それぞれ光の集め方が異なる
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カメラ、眼鏡、プロジェクターなど、身近な製品に欠かせない
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最新の技術にも光学レンズが活用されている
光学レンズの技術は、見えないところで私たちの暮らしを支えてくれています。
今後も、よりクリアで高精細な世界を実現するために、レンズの進化は止まりません。
登録が必要になります。
※この記事は、光学技術を活用した製品やディスプレイを扱うビーム電子工業の営業チームが執筆しています。

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